岐阜(各務原)の木材市

17年振りに岐阜県の各務原で開催されている市にケヤキ原木を買付けに出掛けて来ました。
当時亡き父親と一緒に出掛けた時、小生に話してくれたことを思い出しました。

「日本一の材木屋に成りたければ、必ず以下の3種の樹種を扱いなさい」
それは、ケヤキ・サクラ・木曽ヒノキです。

当時今の様な材木屋を取り巻く環境(無垢材を使えない・コスト優先)ではありませんでしたが、服部商店に伝わっている材木屋の逸話話「材木屋とオデキは、大きくなると潰れる」は日常的に聞いており、服部商店における日本一の言葉の意味は、規模の一番ではなく、中身の一番という意味だったと思います。その当時オンリーワンという言葉は世間で使用されていなかったと思います。

当時の亡き父親の言葉の日本一は、「最高級品質の原木を日本一高く買い付け、仕分けして適材適所のお客様に販売する。高く買って、安く販売出来る仕組みを作ることこそ、服部商店の日本一ということ」の考え方と行動方針でした。

先見性が凄くあった経営者だと思っていますし、現時点での判断は幾ら努力しても父親を乗り越えられないと思っています。
小生の周りで材木以外のことでお世話になっている方達も、父親と直接関係は有りませんが、何故か赤い糸で結ばれている方ばかりです。本当に不思議です。
あえてその不思議を理由付けするとすれば、世界・日本の良い木を求めて出掛けますが、それは「単純に木を買いに行っているのではありません。日常生活に於いても、上辺の付き合いではなく、常に志を同じくする人との出会い、本質・心を探し求めており、それが結果的に形や縁に繋がっている」のだと思っております。
これこそ、服部家に代々伝わる「物事の本質を見ることの大切さ」だと思い、日々感謝しております。

少し話が脱線しますが、ケヤキを何処で仕入したら良いかと相談した銘木屋の大先輩も亡き父親の友人です。銘木屋の不思議な話はまた別の機会でお話します。

岐阜の市も北海道と同じように出品材が北海道産と内地材(ケヤキが主体)と違いがありますが、ケヤキ以外の優良材はめっきり少なくなっています。
クリ・トチ・ヤマザクラ・ミズメ・カシ・クリ・クス等の樹種は出品されていますが下級材が90%以上で、上級材は10%以下だと思います。話は行ったり来たりしていますが、日本一のキーワード(ケヤキ・サクラ・木曽ヒノキを扱う仕事)は、今も生きていると小生は考えています。木曽ヒノキは木曽の市で製品を買い付けていますが、原木を製材できる実力にこれで満足というレベルはありません。まだまだ上を目指す必要があります。ケヤキ原木を買いに行ける実力は付いたと思っていますが、これに関しても、その場で木を見る感覚を磨くための修行に終わりはありません。

ところで今回の各務原買い付けの目的はケヤキとロシアのタモ原木の仕入が目的でしたが、タモ原木の買付けを見送りました。その理由は別の機会に改めて書きたいと思います。

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